本記事は、校長先生より届いた現地レポートです。

ネパールからこんにちは。

『脱健着患(だっけんちゃっかん)』という言葉をご存じでしょうか。
これは介護の基本動作の一つで、体に片麻痺がある方の着替えの際、
「脱ぐときは健側から、着るときは患側から行う」という意味です。

3月22日に日本で介護の仕事に就く特定技能の生徒のために、
日本の会社の方がネパールまでお越しくださり、直接ご指導いただいています。

日本でも研修はありますが、特定技能の生徒たちは来日後すぐに現場に入るため、
母国にいる間から実践的なトレーニングを行うことは非常に重要です。

ネパールでも本格的な研修がスタートしました。

授業は朝9時から夕方5時まで、通訳を介しつつも、ほとんど日本語で行われます。
介護用語も漢字で覚えていきます。

本日は、
・ベッド上での体位変換
・麻痺のある方の更衣介助
・声かけの重要性
について学びました。

生徒たちはノートを取りながら、実際に体験を通して学びます。
「利用者の立場になること」を意識しながら、どの位置に立つべきか、どう動くべきかを体で覚えていきます。

最終日には理解度を確認するテストも予定されており、
生徒たちは真剣な眼差しで指導を受けていました。

今回の研修を通して改めて感じたのは、
介護とは「利用者の尊厳を守りながら行う仕事」であるということです。

私自身の話になりますが、遠方に住んでいる理由で、両親の介護は姉に任せきりでした。
また現在、叔母が介護施設に入所しており、外国人スタッフの方にお世話になっています。

その姿を思い浮かべながら、
こうした研修を経て現場で活躍している方々への感謝の気持ちを強く感じました。

現在、日本では外国人による訪問入浴も認められるようになり、
ミャンマー・ネパールともに介護分野でのニーズがますます高まっています。

母国での笑顔を忘れずに、
日本の介護の現場で活躍し、業界を支える存在になってほしいと願っています。

まずは、
少しぶっきらぼうに聞こえがちな日本語に「優しさ」を乗せること。

それが、利用者に寄り添う第一歩のようです。