本記事は、ミャンマー校の校長先生より届いた現地レポートです。

「先生、私一人はさびしいです。悲しいです。」

ここ数日、顔を合わせるたびにそう言っていたのは、
まもなく修了式を迎えるA君でした。

20日前、7人の修了式をにぎやかに行ったばかり。
今回は、彼一人だけの修了式です。

「あなた一人でも、みんな手を抜かずにちゃんと式を行います。
楽しみにしていてくださいね。」

そう伝えて迎えた当日。

普段は私服で参加する生徒たちですが、
この日はA君のために、全員が民族衣装を身にまとって集まりました。

クラスメイトは、日本語でA君との思い出を語り、
教師陣は写真を貼った色紙を用意し、寄せ書きを添えてサプライズプレゼント。

さらに、4月に行われるミャンマーの水かけ祭り「テンジャン祭り」の踊りを、
クラスメイトが披露しました。

「一人でさびしい」と言っていたA君は、
修了式の後、何度もこう言いました。

「感動しました。嬉しかったです。ありがとう。」

今回は、日本から視察にいらしたお客様にもご出席いただき、
巣立つA君に“縁と円”のお話をしてくださいました。

「人はすべて縁でつながっています。
見えない縁もつなげていくと、まあるい円になります。

日本へ行っても、出会う人はみな縁があって出会う人。
挨拶と感謝を忘れなければ、良い人に出会い、
良い縁ができ、やがて良い円になります。」

半年前、縁があってミャンマー校に入学してきたA君。
最初はシャイで、あまり話さない生徒でした。

けれど、少しずつ溶け込み、
今ではクラスに欠かせない存在に。

「一人の修了式を、最高の思い出にしたい。」

その想いで、教師もクラスメイトも内緒で準備を重ねました。

温かい気持ちが会場いっぱいに広がり、
誰もが幸せを感じた一日となりました。

エイジアンユニティで結ばれたこの縁が、
日本へ行っても途切れることなく、
さらに大きな円となり、夢へとつながっていくことを願っています。