本記事は、ミャンマー校の校長先生より届いた現地レポートです。

昨年、以前よりお取引のある企業様から
「ぜひ帰国の際に、日本で働く皆さんの仕事ぶりや生活ぶりも見に来てください」
と声をかけていただき、年明けに東京・大阪の現場を訪問しました。

一人ひとりがテキパキと動き、声を掛け合いながら働く姿に、思わず感激。
日本語も以前よりずっと上達し、国籍を越えて日本語を共通語に仲良く仕事をしている様子に、ほっと胸をなでおろしました。

また、現場の日本人スタッフの皆さまが、
まるで自分の子どものように温かく接してくださっている姿にも、
「ありがたい」の一言では足りないほど感謝の気持ちでいっぱいになりました。

その流れで、
「せっかくですから寮もご覧になりますか」
とお声がけいただき、いくつかの生活の場も見学させていただきました。

……そして、正直に言うと、言葉を失いました。

電気はつけっぱなし、エアコンも換気扇も回しっぱなし。
冷蔵庫を開けると、なぜか箸が入っていたり。
「これは違うでしょう」と、思わず心の中でツッコミを入れてしまう場面が続きました。

でも、そこでふと立ち止まりました。
ミャンマーでは、換気扇のある家は多くありません。
冷蔵庫やエアコンがない家庭も、決して珍しくありません。

日本に来たから
「きれいに使いましょう」「掃除をしましょう」
と言われても、そもそもやったことがなかったのです。

これは「できない」のではなく、
「知らなかっただけ」なのだと、改めて気づかされました。

学校でも生活指導はしてきましたが、
説明だけで終わっていた部分もありました――
そう反省し、今年から指導方法を見直すことにしました。

毎週金曜日の大掃除の日には、
教師が横につき、換気扇の外し方、洗い方、戻し方まで、
一つひとつ実際にやって見せ、その後生徒に実践させています。

日本に行くまでに、
必ず一人一度は換気扇を外して掃除する経験をすること。
冷蔵庫の掃除も同じです。

母国にいる間に教えられることは、できるだけ教えておきたい。
そんな思いで、日々の学校生活を送っています。

いつか
「寮はとてもきれいですよ」
と胸を張って言っていただけるように。
今年も、できることを一つずつ積み重ねていきます。